早春の陽だまり、かわいいツクシ(ンボ)が群落を作っている。漢字で土筆と書くのは頭の形が筆に似ているからだろう。
このHPをご覧になるような賢明な皆さんは、ツクシとスギナが同一植物だということは言わずもがなだとは思うが、おさらいをしてみます。
トクサ科のツクシは大人になると淡い黄緑の胞子を作る。子孫を残すためにそれを風に乗せ飛ばす。やがて、ツクシは枯れる。決して死んだわけではなく、地下茎からは、スギナが地上に顔を出す。形から杉菜と書く。胞子を出し切って体力が弱った体に栄養を充填すべく緑色の体で光合成をし、次の年に備える。
つまり、役割分担を時間差で行うので違う植物に見える。また、ツクシは料理でよく見かけるが、若いスギナもまた食べられる。
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