子供から大人まで、名前を知らない人はいない花、チューリップ。
チューリップの故郷は、中央アジアや地中海沿岸で、トルコ語で男性のターバンが語源です。
16世紀にオランダに渡ったチューリップは品種改良が重ねられ、特に花色がまだらの珍しい品種は、球根一個が土地付住宅一軒やビール工場と取り引きされたくらい高値だったようです。
このチューリップ狂時代と呼ばれた頃には、レンブラントをはじめ多くの画家たちがこのめずらしい花を描いています。
日本には江戸末期、フランスから渡ってきました。オランダをはじめヨーロッパで品種改良が進み、今や古い品種も含めると約5,600種。実際に栽培されているものでも2,600種に及びます。
チューリップといえばあのふっくらとした一重のカップ形を描く人は多いと思いますが、実際にはバラにも負けない豪華な八重咲きや花弁が尖ったユリ咲き、フリルの入ったフリンジ咲きなどさまざま。色も黒、真っ青、茶色、花全体が緑色以外はすべてが揃っているといわれています。
チューリップほどバラエティに富んでいる花はないのではないでしょうか。花言葉は思いやり、恋の宣言、博愛、名声。赤いチューリップは愛の告白。 【生花店経営 佐々木清美】
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