ツユクサ、この花が咲き始めると秋の気配を感じる。
文字通り、露が似合う花である。いわゆる雑草だが、よく見ると高貴な花に見える。
まだ暗いうちから咲き始め、日の出後早々に開ききる。
この花のおもしろいところは、蜜を出さないところだ。わずかばかりの花粉しか用意していない。それでも昆虫を引き付けなければならないから、花粉に見えるダミーを付けている。花の中央に見えるX字形の3個のオシベは、上げ底の菓子箱と同じで、さも花粉がたくさんあるように見せているだけ。
こんな店では、客(昆虫)も実態をわかってしまい、寄り付かない。そこでツユクサは、午前中で営業を止め店じまいをする。クルリ、クルリとオシベをたたむ。その最中にメシベに自分の花粉を付ける。
つまり、自家受粉で子孫を残すのだ。んーツ、自立?
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