6月〜7月、日当たりのいい草地で細長い俵に白波のような独特の形の花をつけるウツボグサ。 これはウツボグサと言います、と説明すると、海でヘビのように泳いでいるあれを発想する人がほとんどで、あまり納得したような返事が返ってこない。 それもそのはず、海にいるウツボが語源ではない。昔、馬上で弓を射るときに、背中にしょっている、矢を入れる筒、あれを靫(ウツボ)と言った。 最初に言った、細長い俵状の部分を靫(ウツボ)に見立てたのだろう。 ちなみに、食虫植物で有名なウツボカズラのウツボも同じ語源。