皆さんよくご存知のシロツメクサ(ホワイトクローバー)、漢字では、白詰草と書く。
ヨーロッパ原産の多年草で江戸時代にオランダ国王から徳川将軍家に贈られたガラス器の間に割れ防止にこの草が詰めてあったので詰め草の名がついた。
おもしろいのは種(子孫)を守る方法だ。若い花は外側から順番に、きれいな白色で上を向きチョウを待っている。いったん受粉すると、もうチョウに用はなく雨が当たらないように下を向き種を熟させる。熟した種はポトンと下に落ちる仕掛けだ。
単純に「あぁ、花が枯れたんだなぁ」と思わないで、こういう見方をするのはひねくれているだろうか?。
もうひとつ、種子の約25%は通常、発芽しない。硬実(こうじつ)と呼ばれる者たちだ。
硬実は、異常気象・天変地異・劣悪な環境などシロツメクサにとって平和ではない時に発芽するようにDNAが組み込まれていて、確実に子孫をつなぐ使命を負っている。
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