熱く燃えるぜ!! ザゼンソウ

’01,4,7 北上市で雪が解け始め、林の中に湿地ができる頃、ザゼンソウの花が咲き始める。別名ダルマソウと言われるのは、座禅を組んだ達磨大師の姿に由来する。

同じサトイモ科でもミズバショウほど人気はない地味な花である。花びらに見えるワインカラーが仏炎苞といわれるもので、本当の花は中に細かいのがかたまってついている(肉穂花序)。

まだ初春だから外気温の変化が激しいこの時期、例えば氷点下の気温が2週間続いても花の温度を15℃〜22℃に保つという技を持っている。

発熱の時期をみると、受粉に最も効果的な時期なので目的は花粉を運ぶ甲虫類を呼び寄せるためと考えられる。(もっとも臭いはひどいが。)

どうやって体温を上げているのかというと、炭水化物を分解している。まるで動物のようだ。恐るべし、ザゼンソウ。